グレーゾーン

保育士6児ママが実践!育てにくさを感じているグレーゾーンの子育てが楽になる3つのコツ

発達障害、発達グレーゾーンと診断されたお子様をお持ちのママは子育てが難しいなと感じている方も多いのではないでしょうか?

かくいう私も、6人の子育てをしていますが、そのうち3人は発達障害、発達グレーゾーンです。

子育てをしていく中で、

「どうして通じないんだろう?」

「えー!こんなふうに思ってたの?」

「(意思疎通ができなくて)勘弁してくれ・・・」

と思ったことは1回や2回ではありません。

今回は発達障害、発達グレーゾーンの子育てが育てづらさを感じる理由と、子育てが楽しくなる3つのコツをお伝えします。

発達障害とは

 

発達障害とは大きく2つの考え方で分けられます。

◆「発達障害等は生まれつきの脳の特性で、病気とは異なる」

◆「発達障害とは生まれつき脳の発達に障害があることの総称」

上の2つをみてわかる桃李、脳にある特徴のことを「特性」と捉えるのか、「障害」として捉えるのかで意見が分かれています。

 

日本では、文部科学省で

 

「脳機能の障害であって、その症状が通常低年齢において発言するものとして政令で定めるもの」

 

としています。

 

日本では発達障害を「障害」として定義づけています。

 

発達グレーゾーンとは

 

そして発達障害グレーゾーンというのは、


発達の凸凹や特性はあるけど、発達検査の検査結果で障害という診断まではつかない。
ただその特性が自立した日常生活において支援や配慮が必要な状態

と言えます。

 

例えば、学習障害のグレーゾーンの子の特徴では、文字の読み書きに時間がかかりすぎたり、間違いが目立つというのが挙げられます。

 

全く読み書きができないわけではないけれど、記憶力が弱いため板書に時間がかかったり、途中でどこまでやったか忘れてしまったりすることも多いのです。

 

発達障害・発達障害グレーゾーンの子を育てづらいと感じる理由

発達障害や発達障害グレーゾーンの子を育てづらいと感じる理由は3つあります。

 

  • 1:生活習慣等を身につけるまでに時間がかかる
  • 2:「わがまま」「怠けている」と見えてしまう
  • 3:他の子と比べてできないことが多いと感じてしまう

 

です。

1:生活習慣等を身につけるまでに時間がかかる

 

発達障害や発達グレーゾーンの子は手先の不器用さや記憶力の弱さを持っている子が少なくありません。

 

だからこそ、普通だったら5回もやればできてしまうことも、10回、またはそれ以上やらないとできないというケースも多いのです。

 

その分、毎回の説明や指示、サポートが必要になってくるため、育てづらいと感じることも多いでしょう。

2:「わがまま」「怠けている」と見えてしまう

私がサポートをしたお子さんでとてもこだわりが強いお子さんがいらっしゃいました。

その子は電車が通過する音が好きで、「ガタンゴトン」の音を数えるのが好きだったようです。

しかし、電車は通過すると次の電車が来るまで一定時間間が空いてしまいます。そうなると激しく泣いてしまい、お母さんのことを叩いてしまうのです。

そして、電車がもう一度来るとピタッと泣き止み、また数を数えるそうです。

 

一見、わがままのようにも見えますが、これも自閉症スペクトラムの特性の1つなのです。

 

また、私の娘は極度の緊張があると、小さくうずくまってしまいます。

特に運動会や発表会は、練習では楽しく踊ったりしているのに、本番になると大勢の大人たちに見られている状態なので、体がこわばり全く動けなくなってしまうのです。

これは怠けているのではなく、発達グレーゾーンの特性の1つとも言えます。

3:他の子と比べてできないことが多いと感じてしまう

 

上の2つのポイントでもお伝えしたとおり、発達に凸凹があるお子さんは行動や思考に特性があります。

その特性を知らないと、どうしてもできないところ、変わっているところに目がいってしまいがちになります。

他の子と比べて落ち込むことが多く、子育てがしづらいと感じてしまうのです。

 

発達障害・発達障害グレーゾーンの子育てが楽になる3つのコツ

 

それぞれの困り感は違えど、やはり定型発達をしているお子さんと比べると、どうしても子育てがしづらいと感じてしまうのはしょうがないもの。

 

そんな方へ子育てが楽になる3つのコツをお伝えします。

 

  1. 1:お子さんの特性を知る
  2. 2:言葉がけを変える
  3. 3:頑張りすぎない

1つづ見ていきましょう!

 

1:お子さんの特性を知る

発達障害、発達グレーゾーンと一言で言っも、様々な凸凹があります。

発達障害は、自閉スペクトラム症、学習障害、ADHD(注意欠陥多動症)と大きく3つに分かれますが、1つだけの特性を持っているとは限りません。

 

例えば、ADHD(注意欠陥多動症)と言っても、知的に遅れがあるのか、注意欠陥だけなのか、自閉スペクトラム症と併発があるのかなど、複雑に絡み合っています。

 

まずは、お子さんがどんな時に困っているのか、どんなことが苦手でどんなことが得意なのかをよく観察して、お子さんの特性を知りましょう。

 

それを知ることで、サポートの道がひらけてきます。

 

2:言葉がけを変える

発達障害や発達障害グレーゾーンのお子さんは、できないことが目立つため自己肯定感が低い子が多いのも特徴です。

お子さん自身も、あの子にはできて私にはできないと、口には出さないけど思っています。

だからこそ、親御さんはぜひポジティブな声掛けに変換して見てください。

 

例えば、普段じっと座れないお子さんだったら

 

「今日は10秒もお椅子に座れたね!昨日より長い時間座れたのすごいね!」

 

や、好き嫌いが多いお子さんだったら

 

「にんじんが苦手だったけど、ポイしないで口の前には持って行けたね!」

 

などです。

 

そんなちょっとのことを褒めるの?と思うかもしれませんが、それでいいんです!!

 

ここでのポイントは他の人と比べるのではなく、昨日のお子さん自身と比べてできたことを伝えていくことです。

3、頑張りすぎない

ここが本当に大切です。

 

ここまでたくさんのことを伝えてきましたが、一番大変なのは保護者様です。

 

お子さんのことを思い、たくさん悩まれてきたと思います。

 

だからこそ、声を大にして伝えたい。

 

頑張りすぎないでください。

 

保育所や発達相談センター、療育施設など、外部のサポートがたくさんあります。

 

頑張りすぎるくらい頑張っていると思うので、疲労困憊になる前にプロの力を頼ってみてくださいね。

 

何よりお子さんの一番近くにいる保護者様の笑顔がお子さんを成長させる1番の栄養です。

 

まとめ

それでは、今回のまとめです。

  1. 1:発達障害・発達障害グレーゾーンの子は脳に特性がある。
  2. 2:育てづらさを感じるのは、サポートが必要であったり、できていないことが目立ってしまうから。
  3. 3:子育てを楽しくするためには、特性を知り、ポジティブな声掛けを行う。
  4. 4:疲労困憊になる前にプロの力を頼る

いかがでしたか?

私もこれまで保育士経験の中や、自分の子育ての中で発達障害についてかなり研究をしてきました。

あなたの子育てがより楽しくなれる参考になれたら嬉しいです!

 

 

ABOUT ME
発達支援保育士:kana
発達障害専門保育士です。自身も6児の母であり、その中には不登校を経験したり、診断のつかないグレーゾーンの子や学習障害の子もいます。現役の保育士でありながら発達障害の専門の発達支援士の視点と、発達障害の子を持つ母としての視点から、子育てが楽になる情報をお届けします♪