育てにくい子の特性

【実録】発達障害の早期発見サインとは?気づくための5つのポイント!

もしかして、自分の子が発達障害かも?って思った時、あなたはどうしますか?

「いやいや、気のせいでしょ!」

「ちょっと手はかかるけど、まさか・・・」

そんなふうに思うかもしれません。

実際に私も自分の娘が発達障害かも?って思った時に、そう思っていました。

ですが、発達支援保育士として現場で働いていると、発達障害の早期発見はとても重要であると感じています。

今回は発達支援保育士が考える、早期発見をする5つのポイントをお伝えしていきます!

なぜ早期発見が大切なの?

なぜ早期発見が必要なのか。

小さいうちから障害があるだなんて決めける必要はあるの?

そう思っているかもしれません。

確かに、小さいうちから障害を持っていると決めつけることはよくないと私も考えています。

ですが、早期発見をし適切な対応をしていくことが、目の前にいる大切な子どもの成長に大きく影響をしていきます。

もう少しいうと、適切な対応をしなければ、どんどん子どもが生きづらいなと感じたり、自分はなんてダメなんだと考えてしまうことが増えていってしまいます。

障害があるかいなかが重要ではなく、個性ある子どもにとって必要な支援を理解し、手助けしてあげることが重要なんですよね。

そして、それは遅いよりも早い方がいいというわけです。

早期に対応することで、子どもの持つ特性を理解しやすくなり、家庭や学校での適切なサポートを提供することもできます。

早期発見でこんなに変わる!

実際に保育士をしているとさまざまな発達のお子さんを目にします。

そんなお子さんを持つお母さんとのやりとりにこんなことがありました。

2歳の女の子Aちゃんを持つCさんは、娘さんが言葉を発するのが遅いのが気になっていました。

実際にAちゃんは一人遊びが好きで、同じ遊びを繰り返すことが多かったのです。

また、途中で中断されると激しく癇癪を起こすことも度々ありました。

Cさんは心配になり、保育園の担任や園長に相談し、地域の発達相談センターに行ってみることにしました。

専門家に見てもらった結果、娘は自閉症スペクトラム障害の可能性があると指摘され、児童発達施設の療育プログラムを受けることになりました。

療育プログラムに参加することでAちゃんはコミュニケーションスキルを少しずつ向上させ、他の子どもたちと遊ぶ機会も徐々に増えていきました。

また、保育園とも連携をとり、保育士の言葉掛けやタイミングなどのアドバイスをもらうことでAちゃんが混乱することなく集団生活をおくることができるようになっていきました。

早期に発見し、適切な支援を受けたことで、Aちゃんがお友達に興味をもち一緒に遊んだり見通しを持ってるようになったんです。

ちなみに療育プログラムは専門家に見てもらい、必要性がある子しか参加することができません。

保護者がただ参加させたいからと言って参加できるわけではありません。

だからこそ早期に発見し、適切な支援を受けられるように動いていく必要があるんです。

早期発見のサイン

発達障害の早期発見には、次のようなサインをチェックしてみましょう!
これは実際に保育士もチェックしているサインです。

  1. 言葉の遅れ
  2. コミュニケーションが苦手
  3. 興味の偏り
  4. 繰り返し行動がある
  5. 感覚が異常に過敏、または鈍感


1つづつみていきましょう!

言葉の遅れがある

言葉の発達が他の子どもよりも遅れている場合、発達障害の可能性を考えた方が良いでしょう

例えば、1歳を過ぎても単語をほとんど話さない、2歳になっても二語文を使わないなどです。

実際に言葉の遅れは療育プログラムを受けている方の半分以上抱えているお悩みです。

言葉の発達に疑問を感じたら、まずは小児科医に相談し、必要に応じて言語療法士の評価を受けることを検討してください。

言葉の遅れに対する療育プログラムには言語聴覚士さんが行っている施設もあります。

コミュニケーションが苦手

  • 他の子どもと遊ぶことを避ける
  • 一人遊びが多い
  • 目を合わせることが少ない

などの行動は、発達障害のサインである可能性があります。

もちろん年齢によって当てはまらないこともあります。

例えば2歳くらいまでは1人遊びが中心な発達段階にあります。


2歳後半になってくると少しずつ楽しそうな遊びをしているお友達が気になってきますが、興味がなければ1人で集中して遊ぶこともしばしばです。

3歳になっても他の子どもと一緒に遊ぶのではなく、常に一人で遊ぶことを好む場合は保育園や幼稚園でどうやって遊んでいるのかも確認しながら、専門医への受診を検討してもいいでしょう。

興味の偏り

特定のおもちゃや遊び、そして食べ物などに対して強い興味を示し、それ以外には関心を持たない場合、発達障害の可能性があります。

例えば、車の模型だけで長時間遊び続ける、白いご飯しか食べたがらないなどです。

興味の偏りは、新しいことに対する興味や、やる気などにつながる適応能力を制限する可能性があります。

子どもの興味の偏りに気づいたら、どのような状況でそれが現れるのかをよくみて、専門家に相談してみましょう。

繰り返し行動をする

    同じ遊びや動作を繰り返すことが多い場合、発達障害のサインかもしれません。

例えば、

  • 特定の順序で規則正しく物を並べる
  • 同じフレーズを何度も繰り返す。
  • 部屋の中を意味もなく何度も往復する。

などです。

繰り返し行動は、子どもが環境の変化に対して不安を感じやすいことを示している場合があります。

繰り返し行動を観察し、その頻度や状況を記録しておくと、専門家に相談する際に役立ちます。

感覚が異常に過敏、または鈍感

    音や光、触感に対して過剰に反応する、または無反応である場合、発達障害の可能性があります。

例えば、

  • 大きな音に過度に驚く
  • 特定の服の素材を嫌がる
  • 痛みに対して鈍感である

などです。

感覚の異常は、子どもの日常生活に大きな影響を与える可能性があり、適切な対応が求められます。

感覚過敏や鈍感に気づいたら、その状況を詳しく記録し、専門家に相談することで、具体的な手助けを見つけることができます。

まとめ

発達障害の早期発見は、子どもの将来に大きな影響を与えます。

子どもの行動や発達に異変を感じたら、早めに専門家に相談し、適切な支援を受けることが重要です。

早期に対応することで、子どもの発達を最大限に引き出すことが可能になります。

悩んでいるママたちには、ためらわずに専門家に相談し、必要なサポートを受けることをおすすめします。

私自身も娘の発達検診の際は、こんなことを相談していいのかな?なんて思っていました。

例えば、家族とはたくさん会話はできるのに、保育園だとモジモジして話すことができないことがあるなど。

これってよくあることで、こんなこと相談する必要ある?って思っていました。

でもそれが、緊張が強く不安な気持ちが大きい個性があるつながりました。

どんな相談も子どもの発達においては必要な情報となります。

こんなこと?って思わずに、気になっているのであればまずは相談してみましょう!

ABOUT ME
発達支援保育士:kana
発達障害専門保育士です。自身も6児の母であり、その中には不登校を経験したり、診断のつかないグレーゾーンの子や学習障害の子もいます。現役の保育士でありながら発達障害の専門の発達支援士の視点と、発達障害の子を持つ母としての視点から、子育てが楽になる情報をお届けします♪